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タスク×役割マトリクス・重複・空白チェックリスト・運用継続チェックの3点セット。保存・社内共有用のリンクをメールでお届けします。
SELLWELL 実務ツール | プロジェクト運営テンプレート
「誰が実行し、誰が決め、誰に相談し、誰に報告するか」——プロジェクトが停滞する原因の多くは、役割の重複と空白です。本テンプレートは、タスクを洗い出してRACIを割り当てる書き込み式マトリクスと、つまずきやすい論点の記入例を収録しています。会議にそのままお持ちください。
記入例は、守秘のため架空の企業「B社」(中堅製造業・基幹システム移行プロジェクト)の設定で通しています。ただし設定は架空でも書き方は本物です——累計1,400件超の調査・事業支援の現場で観察してきた「実際に運用が続いた」書き方を再構成して収録しました。
HOW TO USE
RACIチャートは作るまでは簡単ですが、多くの現場で「作って終わり」になります。理由は、書く手順ではなく「重複・空白のチェック」と「運用の継続」が抜けているためです。本テンプレートは3枚構成で、この2つの弱点を先回りして埋めます。
| ツール | 何を決めるか | いつ使うか |
|---|---|---|
| Tool 1 | RACIマトリクス — タスク×メンバーの役割を書き込む本体シート | プロジェクト開始時・体制変更時 |
| Tool 2 | 重複・空白チェックリスト — 「A(説明責任)が2人いる」「R(実行)が誰もいない」を検出 | Tool 1を書いた直後(必ず) |
| Tool 3 | 運用継続チェック — 形骸化の兆候を月次で確認する仕組み | プロジェクト進行中、月1回 |
ANATOMY OF FAILURE | 現場で繰り返し観察された4つの停止点
RACIチャート自体は50年以上使われてきた枯れた手法です。それでも運用が続かない現場が多いのは、手法の問題ではなく、書いた後の点検を誰もしないためです。
| 停止点 | 現場で起きること | 先回りする道具 |
|---|---|---|
| ① Aが複数いる | 「説明責任者」を2〜3名に分散させてしまい、進捗が悪化しても誰も経営に説明しない。責任の所在が曖昧なまま進行する。 | Tool 2 |
| ② Rが空白のタスクがある | 会議で話題になったが、実行者が決まっていないタスクが残る。次回会議で「あれ、誰がやるんでしたっけ」が繰り返される。 | Tool 2 |
| ③ Cが多すぎて動けない | 「念のため」で相談先を10人並べると、実行責任者が全員の合意を待つようになり、意思決定が遅延する。 | Tool 2 |
| ④ 体制変更で更新されない | 異動・離任があってもチャートが更新されず、退職した人がAのまま残っているケースも珍しくない。表が「現状と違う」と分かった瞬間、誰も見なくなる。 | Tool 3 |
RACI ASSIGNMENT MATRIX
タスクを縦軸、メンバーを横軸に置き、交差するマスに「R・A・C・I」のいずれかを記入します。1タスクにRは基本1名、Aも基本1名——ここを徹底するだけで、後述の停止点①②のほとんどが防げます。
| タスク | PM | 実行チームリード | 情報システム部 | 経営層 |
|---|---|---|---|---|
| 要件定義 | ||||
| ベンダー選定 | ||||
| 移行テスト | ||||
| 本番切替の承認 | ||||
| 稼働後の障害対応 |
OVERLAP & GAP CHECKLIST
Tool 1を書き終えた直後に、必ずこの5項目で点検してください。チェックにかかる時間は5分ですが、放置すると数週間分の停滞に直結します。
| チェック項目 | 見つかったときの対応 | 済 |
|---|---|---|
| ①各タスクにRが1名以上いるか | いない場合、そのタスクは「誰も実行しない」まま会議を通過している。今この場で1名指名する。 | □ |
| ②各タスクのAが1名だけか | 2名以上いる場合、失敗時に責任の押し付け合いが起きる。より上位の役割・より近い当事者のどちらかに絞る。 | □ |
| ③1人がRとAを兼任しすぎていないか | PMがすべてのタスクでRA兼任だと、現場の実行と説明責任が分離されず、進捗の自己評価にバイアスがかかる。 | □ |
| ④Cが3名を超えるタスクがないか | 相談先が多いタスクは実質「全員の合意待ち」になり遅延する。本当に意思決定に必要な相談先だけに絞る。 | □ |
| ⑤IだけでCの実態を持つ人がいないか | 「報告先」のはずなのに、実際は助言や口出しをしてくる人がいると、報告のたびに手戻りが発生する。役割をCに正式変更するか、期待値を合わせる。 | □ |
MONTHLY OPERATION CHECK
RACIチャートの本当の課題は「運用し続けられるか」です。作成した瞬間の完成度よりも、2ヶ月後・6ヶ月後に現状と一致しているかのほうが、プロジェクトの成否に直結します。月1回、5分でこの表を見直してください。
| 確認タイミング | 確認すること | 形骸化の兆候 |
|---|---|---|
| 体制変更時(随時) | 異動・離任したメンバーの役割が空欄のまま残っていないか | 退職者名がAやRに残っている |
| 月次定例(毎月) | 実際の意思決定の場に、表の通りの人が出席しているか | 会議に出ているのは表と違う人 |
| フェーズ切替時 | 要件定義→開発→テスト等、フェーズが変わるタスクのRAが更新されているか | 前フェーズの担当のまま止まっている |
| トラブル発生時 | 実際に対応した人と、表のRが一致していたか | 表にいない人が実質的に対応していた |
RACIチャートは役割分担を可視化する道具ですが、「本当にチームが機能しているか」は表だけでは分かりません。組織・チーム課題の実態調査で、思い込みではなく事実から見極めます。
60分の壁打ちで、あなたのプロジェクトの状況をもとに次の一手を1枚のメモにしてお渡しします。
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